通勤中、次の電車へ向かって急いで歩いているとき。
目の前をスマホを見ながらゆっくり歩く人にふさがれると、かなりイライラします。
正直に言えば、前を歩く人たちのスマホを全部叩き落としながら進みたくなるくらいです。
もちろん、本当にそんなことをしてはいけません。
でも、「気にしなければいい」「もっと心に余裕を持とう」と考えるだけでは、なかなか気持ちは収まりません。
そこで今回は、歩きスマホに腹が立ったとき、自分の気持ちを少し早く切り替える方法を考えてみます。
イライラの原因は歩きスマホだけではない
目の前の人がゆっくり歩いているから腹が立つ。
それは間違いありません。
ただ、怒りを大きくしているのは、通勤による疲れや「次の電車に間に合いたい」という焦りでもあります。
時間に余裕がある休日なら、同じ人が前を歩いていても、通勤時ほど腹は立たないはずです。
そんなときは、
「この人に腹が立っている」
だけでなく、
「今日は疲れていて、しかも急いでいるから余計に腹が立っている」
と考えてみます。
原因を分けて考えるだけでも、怒りのすべてを目の前の人に向けずに済みます。
相手を変えようとせず、安全に離れる
歩きスマホをしている人に、こちらの事情は分かりません。
後ろに急いでいる人がいても、気づいていないことがほとんどです。
頭の中で「なぜこんな場所でスマホを見るのか」と問い詰めても、答えは出ません。
安全に追い越せる場所なら、距離を取って追い越す。
難しければ、数秒だけ立ち止まって距離を空ける。
相手を正そうとするより、自分がその状況から早く離れることを優先します。
数秒止まることには抵抗がありますが、すぐ後ろを歩き続けてイライラを積み重ねるより、気持ちは楽になります。
頭の中で短く実況する
怒っているときは、同じ言葉が頭の中を何度も回ります。
「邪魔だな」
「前を見て歩いてほしい」
そう考え続けるほど、気持ちは相手に引っ張られます。
そんなときは、
「僕はいま急いでいる」
「だからイライラしている」
と、現在の状態だけを短く言葉にします。
そのうえで、一度だけ長めに息を吐きます。
無理に「怒ってはいけない」と抑え込む必要はありません。
腹が立っていることを認めてから、「でも、この人のためにこれ以上疲れる必要はない」と区切ります。
小さな切り替えを用意しておく
強いイライラは、頭の中だけで消そうとしても残りがちです。
そこで、気持ちを切り替えるための小さな動作を決めておきます。
水をひと口飲む。
ミント系の飴を口に入れる。
肩の力を一度抜く。
次に電車へ乗ったら、別のことを考える。
大切なのは、特別なリラックス法を身につけることではありません。
「ここで終わり」という合図を一つ用意しておくことです。
歩きスマホをしていた人のことを、その場を離れてからも考え続けるのは、もったいない気がします。
イライラに振り回されて疲れてしまうときは、自分の心に起きている反応を知ることも助けになります。
『反応しない練習』は、相手を変えようとするのではなく、自分の中に生まれた反応とどう向き合うかを考えるきっかけになる一冊です。
まとめ
通勤中、歩きスマホで道をふさがれると、腹が立って当然だと思います。
無理に寛大な人になろうとする必要はありません。
疲れていることと急いでいることを自覚する。
可能なら安全に距離を取る。
いまの気持ちを短く言葉にする。
そして、自分なりの小さな合図で怒りを終わらせる。
相手の歩き方は変えられなくても、その人に自分の残り時間まで奪わせないことはできます。
通勤だけでも、それなりに気力を使います。
知らない誰かへのイライラはできるだけ早く置いていき、自分のために使える気力を少しでも残しておきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


